オフィスチェアの基本構造
オフィスチェアは以下のような構造でできています。中古品では、それぞれのパーツごとに壊れやすいポイントがあり、中古オフィスチェアを購入検討前に知っておくことで、より長持ちする質のよい中古品を選べるようになります。
01
ヘッドレスト
ヘッドレストは、首と頭を支えるパーツです。長時間の座り仕事になりやすい職種で多く採用されます。中古品では、ヘッドレストの位置が調整しづらくなるなどの不具合が発生する場合があります。
02
背もたれ
背もたれは、腰・背中を支える部分です。形状は大きく分けてローバック・ミドルバック・ハイバックに分かれます。ローバックは主に腰から背中の低い部分まで、ミドルバックは腰・背中まで、ハイバックは腰・背中から肩まで、ヘッドレストと融合して首・頭を支えるものまであります。人間の背骨を支えるようにS字カーブにデザインされ、腰や背中の疲労を和らげるためのサポートを提供します。高機能・ハイバックになると、背もたれには通気性の高いメッシュ素材やクッションが使われることもあり、体圧を分散して長時間の作業でも快適に過ごせるように設計されています。
また、角度を調整できるリクライニング機能がある場合が多く、中古品では頻度は高くないもののリクライニング機能に不具合が起こる場合もあります
03
ランバーサポート
ランバーサポートは、腰の部分を支えるためのクッションやパッドのことです。背骨の腰椎部分に適切なサポートを提供し、正しい姿勢を保つための役割を果たします。シンプルな構造のオフィスチェアでは、この部分は背もたれと一体になっています。
04
肘付き(肘掛/肘置/アームレスト)
肘付きは、腕を支える部分で、腕や肩の負担を軽減します。調整機能が付いているアームレストでは、高さや角度を個人の体格や使用環境に合わせて変えることができ、より快適な姿勢で作業を行えます。
中古品の場合、稀に肘付きの高さ調整や角度調整ができなくなるなどの不具合が起こる場合もあります。
05
座面
座面は、身体を直接支える部分です。ウレタン素材でクッション性を高めている場合が多く、中古品の場合、ウレタンの劣化が主な不具合の原因になります。
06
調整レバー
調整レバーは、オフィスチェアの高さやリクライニングを調整するためのコントロール部分です。中古品では、部品の欠損や摩耗により操作性を失うなどの不具合が起こる場合があります。
07
シリンダー/シリンダーカバー
シリンダーは、座面の高さを調整するためのパーツです。ガス圧や油圧を利用して座面を上下させることで、利用者の体格に合わせた高さに簡単に調整することができます。シリンダーカバーは、このシリンダーを覆う部分で、外観を整える役割とともに、シリンダーを保護する役割を持っています。
シリンダーに不具合が起こった場合は、部品交換となるケースが多く、メーカーへの取り寄せや在庫が少ない製品の場合は中古品や新品を購入したほうが安くなる場合もあります。
08
レッグフレーム
レッグフレームは、座面を支える脚部の構造です。通常は5本の脚がついたスター型のフレームが多く、チェアの安定性を保つために設計されています。
09
キャスター
キャスターは、チェアの足先に取り付けられた車輪です。チェアをスムーズに移動させるためのパーツで360度回転機能が備わっていることが多いです。
長年使用しているとキャスターの動きがスムーズでなくなったり、ブレーキがきかなくなったりと不具合が生じる場合があります。
中古オフィスチェアの選び方
中古オフィスチェアで最も多い不具合が汚れや傷です。中古品のメンテナンス時にきちんと清掃・修理されているものであれば、店頭で確認しても気にならない程度にきれいになっているはずです。その他、機能性や劣化しやすいパーツの確認を行うことで、質の高い中古品を選ぶことができます。
01
汚れ/キズのチェック
-
基本的な清掃がされているか?ほこりや汚れはないか? -
布や皮部分に目立つ汚れはないか? -
傷がよく使用する部分についていないか?
(肘付き、調整レバー、レッグフレームなどがキズが付きやすい)
POINT
清掃が行き届いている商品は、メンテナンス担当者の製品チェックもしっかりしている可能性が高いです。逆に、ほこりがある商品は、きちんとメンテナンスがされてないかもしれません。
02
機能性の確認
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リクライニングが正常に機能するか? -
肘付きやヘッドレストの調整がきちんとできるか? -
シリンダーによる高さ調整がスムーズか? -
キャスター部分がスムーズに動くか?ブレーキが利くか?
POINT
シリンダーに不具合がある場合、交換に手間がかかるため重点的にチェックしましょう。必ず座って、操作を試してみるのがよいでしょう。
03
劣化しやすいポイントのチェック
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ウレタン部分に弾力性があるか? -
ウェービングベルトが使用されているか?使用されている場合、弾力性はあるか?
POINT
オフィスチェアでもっとも劣化しやすいのが座面の弾力性です。見た目だけでなく、座り比べてみるなどして、弾力性が維持されているか確認しましょう。
より詳しくは「中古オフィス家具の購入時チェックポイント」をダウンロードしてください。
リペアマイスターが教える
中古オフィス家具の購入時チェックポイント
オフィスチェアはじめ、オフィスデスク、ロッカー、キャビネットなど主要な中古オフィス家具の品質を見極めるポイントを修理のプロ「リペアマイスター」が解説します。
中古オフィスチェアのリスタでの出荷状況
オフィスチェアの出荷動向を抑えておくと、オフィスチェアが購入しやすいタイミングが見えてきます。
リスタの2023年販売データによると、3月の出荷量が多く、閑散期の約1.8倍程度の出荷量となっています。他の商品カテゴリでは、閑散期で出荷数が5倍以上変動するものもあることから、オフィスチェアは全般に在庫が多く、どの時期でも比較的調達しやすいカテゴリです。
オフィスチェアの中でも比較的在庫日数が少ない(すぐに売れてしまう製品)は
- 海外ブランドチェア(ハーマンミラー、エルゴヒューマン、スチールケース等)
- 製造から3年以内程度の比較的新しい4大メーカーチェア
などの傾向があります。狙っているブランドやシリーズがある場合は、事前にご予約いただくことで、仕入れができたタイミングでご連絡いたします。
より詳しくは「中古オフィス家具のトレンドレポート」をダウンロードしてください。
リスタ販売データにみる
中古オフィス家具のトレンドレポート
中古オフィス家具を買うための基礎知識から、リスタの出荷データからみる「買い時」「お得な価格帯」など、中古オフィス家具を買う前に知りたい情報をまとめたレポートです。
どのようなオフィスチェアを選ぶべきか迷ったら、ぜひ最寄りの店舗までお気軽にご相談ください。オフィスチェアに詳しいスタッフが最新の在庫状況を見ながら、オフィスチェアをはじめ、その他の必要な中古オフィス家具を含めご提案いたします。